信頼のメーカー直販。コラーゲントリペプチド、化粧品、ゼラチンなどを全国へお届け! ネット、お電話、FAXでご注文。

石巻市編

サン・ファン・バウティスタ号と太平洋

宮城県の北東に位置する石巻市は、県内第二位の人口を擁し、太平洋に面した港町で、世界三大漁場の一つでもある金華山沖漁場もあることから漁業が盛んで、主にかつお・いわし・さば等が水揚げされます。また、市内には慶長18年に仙台藩藩主伊達政宗の命により支倉常長ら一行(慶長使節)を乗せて、太平洋を二度も往復した木造様式帆船「サン・ファン・バウティスタ号(復元船)」を見学することができる「サン・ファン館」や、「石ノ森萬画館」では宮城県出身の漫画家、石ノ森章太郎が生み出した数々の作品の世界に入り込むことができます。豊かな自然にはぐくまれた歴史ある街「石巻市」を訪れました!

 

きらめく太平洋とサン・ファン・バウティスタ号

まずは同市の歴史について知識を深めたいと思い、宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」を訪れました。この施設では慶長使節が派遣された時代背景等の解説や、サン・ファン・バウティスタに関する資料が展示されています。その他、映像や模型、パネルが数多く展示されています。サン・ファン館に併設されている「石巻サン・ファン・バウティスタパーク」を通り抜けると高台からはサン・ファン・バウティスタ号と太平洋を一望する事ができる絶景ポイントとなっており、眩いばかりのオーシャンビューが私たちを迎えてくれました。支倉常長を正使とした慶長使節の一団が、不安と期待を胸にこの景色を見て、石巻月浦から出帆してから7年という長い旅路の末に再びこの海に戻って来た時にはどのような気持ちになったのか、彼らの心情を想像すると胸に迫るものがありました。復元船(原寸大)は解体されることが既に決まっており、令和6年度のリニューアルに向けて解体作業に移行していくそうです。リニューアルしたサン・ファン・バウティスタ号に会えるのを楽しみにしています!

 

猫好きにはたまらない!「猫の島」田代島(たしろしま)

田代島で出会った猫

石巻からフェリーに乗船し45分程で田代島に到着します。面積2.92㎢、人口58人のこの島にはたくさんの猫が生息しており通称「猫の島」と呼ばれています。その名の通り、猫愛好家の間ではもちろん有名ですが、国内外から猫に会いに島を訪れる人も多いとのこと。島では漁が盛んであったこともあり、猫は大漁の守り神として、大切にしてきたそうです。取材当日は島全体をめぐることはできなかったのですが、フェリーを降りた瞬間、さっそく島の猫たちが出迎えてくれました。潮騒を聞きながら、気の向くままのんびりと過ごす彼らを眺めていると、心と体がほぐれていくような気分になり、短い時間ではありましたが、日々の喧噪から離れることで久しぶりに深呼吸が出来たような穏やかな気持ちになることができました。ちょっと疲れたな…と思った時には、田代島で猫と一緒にゆったりと流れる時間に身をゆだねてみるのはいかがでしょうか?

 

石巻を代表するご当地B級グルメ!“石巻焼きそば”

石巻焼きそば

“石巻”を代表するご当地グルメ「石巻焼きそば」を昭和20年創業から現在3代目が営む「藤や食堂」に伺いました!茶色い麺の色は麺にソースが練りこんであるのではなく、麺を二度蒸しすることで色が茶色に変化するからだそうです。また、魚のだし汁で蒸し焼きにすることで、麺をかみしめる度に魚介の風味が口いっぱいに広がります。
一口目はそのままの味を楽しみ。二口目は藤や食堂特性あとがけソースをかけて食べるのが本場の食べ方だそうです。「昔は麺だけを提供していたんです。それが徐々にネギや目玉焼きなどの具材が加わり、現在の“石巻やきそば”になったんですよ。」と優しく教えてくれたのは「藤や食堂」三代目の遠藤沙江佳(さえか)さん。運ばれてきた「石巻焼きそば」からは香ばしい香りが漂い、食欲をそそります。本場石巻流を実践しようと、一口目はそのままいただくことにしました。魚のだし汁で蒸し焼きにされた太麺は一本一本が適度な弾力がありながらふっくらとしており、噛むほどにだし汁の風味が口の中に広がります。さっぱりとした味付けが目玉焼きをはじめとする他の具材のうま味と相まって更に味わい深く感じました。さらっとしたあとがけソースは太麺に良く絡み、ソースの持つ甘さや酸味、コクがプラスされることでまた違った風味や口当たりを楽しむことができます。
ご当地グルメとして全国的にも有名な「石巻焼きそば」には70年以上の歴史があり、昔から地元石巻の人々の日常に欠かせない存在であるからではないはないかと感じました。老舗の味は格別でした。消費税の引き上げがおこなわれても700円という値段を変えることなく、現在に至るまで地元の人や県内外から訪れる人々に焼きそばを提供してきた老舗の味は奥深く、そして温もりに溢れていました。石巻市を訪れた際には「藤や食堂」の石巻やきそばを食べることを強くお勧めします!
快く取材に応じて下さった「藤や食堂」の遠藤さま、美味しい「石巻焼きそば」を有難うございました♪

「藤や食堂」

石巻の恵がギュッと詰まった「元気丼」と「ローストホエール丼」

ローストホエール丼

元気丼

北上川沿いにある「いしのまき元気いちば」では石巻市のブランド食材や特産品を豊富に取りそろえた市場です。この日は2階の「元気食堂」で一番人気の「元気丼」と、鯨肉を手間暇かけてじっくりと焼き上げた「ローストホエール丼」をいただきました!「元気丼」にはエビ、イクラ、サーモン、マグロ、ホッキ貝、タコ、白身魚、ビンチョマグロが白飯が見えないくらい隙間なく載っています。使用されてる魚介類はすべて石巻近海で獲れたもので、白身魚は季節ごとに旬のお魚を使うそうです。宝箱のような輝きを放つ海鮮丼はまさに、見ても食べても元気が出てくる逸品でした。ローストビーフ丼ならぬ「ローストホエール丼」は食べてびっくり!お肉を食べているかのような歯ごたえがありながら、魚のようにさっぱりとした一面もあり、まさに「魚と肉のいいとこ取り」といったお味でした。鯨肉は食堂で時間をかけて焼いており、セットの特性タレはローストホエールに合うように作られているそうです。海の食材が持つ魅力をさらに引き立てようとする料理人さんの情熱を感じました。石巻市の海の恵をとことん堪能するなら「いしのまき元気いちば」が一番だと思います!是非訪れてみてください!「元気食堂」さま、料理について丁寧に解説を有難うございました♪

 

宇宙船の中には石ノ森章太郎作品の世界が広がる!石ノ森萬画(まんが)館

石ノ森萬画館

宮城県登米市出身の石ノ森章太郎は『サイボーグ009』や『仮面ライダー』などの人気を博した作品を数多く世に残し、現在も世界中に根強いファンがいる日本を代表する漫画家です。また、「1人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」というギネス記録にも認定されています。多種多様な石ノ森作品の世界を通して、マンガについて様々な角度から学び、知ることができる「石ノ森萬画館」を訪れました。
はじめに目に飛び込んでくるのは “マンガッタン”と名付けられた北上川の中瀬に佇む真っ白で大きな楕円形の建物。これは石ノ森章太郎が“宇宙船”をイメージして描いたデザインだそうです。館内は3階層に分かれており、1Fにはグッズショップや石ノ森章太郎の生い立ちなどを紹介する展示等があります。2階には石ノ森の作品世界を凝縮した常設展示室や、季節ごとに変わる企画展示室があります。そして3階では約6,000冊のマンガ本や300本の映像を無料で閲覧することができ、さらにマンガ缶バッジなど手作りグッズを体験できるワークショップも開催しているそうです。
見学させていただいた中で、一番印象深いのは2階の展示フロアです。思わず作品の世界に入り込んでしまったのではないかと思うような展示に、ファンに限らずどんな人も大興奮のはずです!特に私は『仮面ライダー』の展示スペースで見た、歴代仮面ライダー達のマスクには思わず「カッコいい!!」と歓喜の声を上げてしまいました!幼い頃、テレビでの放映を欠かさず観ていた私にとっては、現実の世界で憧れのライダーと対面できたかのような気分を味わうことができました。作品の世界観を堪能できるのはもちろんですが、初めて知る事実や興味深い内容の解説は新たな発見をもたらしてくれます。1人の著者からこんなにも多彩なジャンルの物語が生み出されたという事実に改めて石ノ森章太郎の才能に驚かされました。石ノ森章太郎のファンやマンガ好きの方だけではなく石ノ森作品に触れたことがない方でも、世代や性別を問わず楽しむことができる場所だと感じました!訪れれば“萬画”の持つ無限の可能性に圧倒されること間違いなしです。
最後に、本紙の記事掲載にあたり、石ノ森萬画館や作品についての質問等にご丁寧にお答え頂きましたスタッフの方をはじめ関係者の皆さま、ご協力頂き有難うございました!

ポイント情報へ