信頼のメーカー直販。コラーゲントリペプチド、化粧品、ゼラチンなどを全国へお届け! ネット、お電話、FAXでご注文。

歯とコラーゲンのはなし

とコラーゲンのはなし

長年にわたりゼライス中央研究所と共同研究を行ってきた古澤歯科医院の古澤利武(ふるさわとしたけ)先生にお話しを伺いました!

 

古澤先生は、一般の歯科医に対してインプラント治療に関する知識・技術を教える“指導医”として活躍されています。

―コラーゲン・トリペプチドをどのような経緯でお知りになりましたか?

平成10年(1998年)、日経産業新聞の一面トップに「コラーゲン・トリペプチドが骨や膝に有効だ」という記事が掲載されていたのを見て知りました。私はインプラント治療を専門にしておりましたので、このコラーゲン・トリペプチドを摂取することで、例えば歯が抜けた後の骨の回復に非常に役立つのではないかと考えました。当時の日本には骨を作る良い材料がなかったので、何か良い材料が開発できないかと研究をしていた時に、偶然その記事を目にしましたので、このようなきっかけで一緒に研究をさせていただくこととなりました。

―具体的にコラーゲン・トリペプチドが歯や歯肉に対してどのような働きをしますか?

まだ、歯のエナメル質や象牙質、セメント質にどのように関わるのかはっきり分からないのですが、周りの歯根(しこん)膜(まく)細胞や繊維細胞を活性化し、歯を丈夫にさせる作用があるのではないかと思います。歯肉に対してですが、最近の研究によりますと、歯茎(はぐき)の血管を再生させる働きがあることが分かっております。歯茎には毛細血管があるのですが、歯周病や歯肉炎になるとその毛細血管がダメージを受けて丸まってしまうのです。本来はループ状になっているのですが、歯肉炎になると血管内が硬くなってしまい血液の循環が滞ってしまいますが、コラーゲン・トリペプチドを飲むことによって血管を丈夫にしなやかにして血流を良くすることが分かっています。

―コラーゲン・トリペプチドには血管を健やかにするような働きがあり、結果的に丈夫な歯や歯茎に導くのですね。

皆さん飲むと顔ツヤがよくなると言いますけど、実際にコラーゲン・トリペプチドを飲んでいる方からそのような意見も多く聞きます。私の友人で膝の皿にヒビが入ってしまったので、コラーゲン・トリペプチドを多めに飲んだところ、担当した整形外科医も驚くくらいきれいに修復したと聞きました。また、当院で火傷をしたスタッフが飲んだところ、痕も残らずにきれいに治りました。つまり、コラーゲン・トリペプチドは、ダメージを受けた部分の内皮細胞をどんどん活性化させるので、通常よりも早く再生・修復させることができます。つまり、自己治癒を活発にする分野において優れているのだと思います。

仮説ではありますけれども、歯の中には神経やリンパ管、血管が入っていますが、深い虫歯によって神経の炎症を起こした時に自然治癒、自己治癒をさせるような、働きも期待できるかもしれません。

また、来院される患者で、歩くのが大変そうにされている方がいれば状態を聞いてコラーゲン・トリペプチドを紹介しています。この前は靭帯裂傷されたという方にもお勧めしました。実際に使用された患者の感想を聞くと回復が早いようです。また、股関節の痛みが和らいできたという声もありました。従って、骨だけでなく軟骨再生にも寄与していると思います。

―ご専門はインプラント治療とういうことですが、インプラント治療について教えてください。

私は40年近くインプラント治療をしています。歯を歯周病や虫歯、事故で失くして、どうしても入れ歯等に適応できない患者にインプラント治療をします。歯が無いところに土台を立てて、そこに人工歯を固定することで機能を改善する治療法になります。

当医院でインプラント治療をされている100歳の患者がいらっしゃいましたが、自分の力で噛めるということは長生きの秘訣だと思いますよ。入れ歯でも良いのですが、例えば入院した際に、がんの手術後に、寝た状態で食べるということが入れ歯の場合だとなかなか難しいのですが、インプラント治療をすることできちっと噛めるようになりますので、早期に体力が回復することに繋がると思います。どんな年齢になっても、食べることを楽しみたい人が多いと思いますが、そういった点でも、インプラント治療はQOL(クオリティーオブライフ※生活の質)を高めるのに非常に良いのではないかと思います。

―コラーゲン・トリペプチドはインプラント治療にどのような影響を与えますか?

骨芽細胞をとても活性化するのでコラーゲン・トリペプチドを摂取したほうが早く新しい骨ができると学会や論文で発表しております。コラーゲン・トリペプチドを飲むことで非常に早い時期に新生骨ができることが期待できますし、切開した歯茎の治りが早いですとか、手術後の回復も早いですね。

―シニア世代が気を付けた方がいい歯の病気はありますか?

今一番言われているのは糖尿病との関係ですね。糖尿病というのは末梢神経、末梢血管を痛めてしまいます。糖尿病というのは65歳以上で2型糖尿病が非常に増えてくるのですが、日頃の食生活に気を付けなければならないです。昨今、非常に甘いものや米、パンなどを好んで食べる傾向にあります。炭水化物や砂糖は虫歯の原因になり、あるいは糖尿病の原因にもなりうるので、日頃から栄養バランスの良い食生活を心掛ける必要があります。

―具体的に糖尿病は歯にどのような影響を与えますか?

直接的に歯に影響はありませんが、毛細血管が詰まってきたりするので、歯周病が進んでしまいます。つまり、歯周病の原因として全身的な原因と、部分的な原因の両方があるのですが、全身的な原因としては糖尿病が原因の歯周病が多いのです。現代の食事は欧米化しており、日常的に砂糖を多く摂取する傾向にあると思います。砂糖が歯の表面に虫歯を作りやすくするのですが、例えば、米やパンのような炭水化物は歯と歯茎の間に虫歯をつくりやすくしますし、また、澱粉(でんぷん)由来の汚れは落ちにくいので、どんどん虫歯になりやすくなってしまいます。日々診察していますと、歯と歯茎の間や、噛む面、咬合(こうごう)面というのですが、そこに砂糖性の虫歯が多くできている傾向があります。つまり、長い期間、偏りのある食生活を続けることで、糖尿病を発症するリスクが高まります。すると体内では血管が脆くなり血流が滞りやすくなるため、結果的に口腔内の健康に影響が出てくるといえます。

―歯科医療の今後の展望について

歯科医療というのは保険適用の診療と保険適用外の診療の2つがあります。患者は自分に合った治療よりも治療費が高いか安いかで選んでしまっていることが私は問題だと思っています。誰もがお金の心配をすることなく、必要な医療を受けることができるのが理想ですが、現実では保険診療と保険適用外に分かれてしまっているため、受診する患者にとって適切な歯科医療を受けにくい体制になっていると思います。また医療従事者は医療費抑制策などにより診療報酬が低くなっており、多くの負担が掛かっているのも事実です。歯科医療における、患者と医療従事者が抱えるこれらの課題を早急に解決すべきだと思います。

―ありがとうございました

 

古澤利武(ふるさわ としたけ)
出身学部/学位:日本歯科大学新潟 1984年卒
東京慈恵会医科大学 医学博士
東北大学大学院   医工学博士
現職:古澤歯科医院 院長/山形大客員教授/神奈川歯科大客員教授
(公)日本口腔インプラント学会 指導医、専門医、評議

古澤歯科医院
〒982-0001
宮城県仙台市太白区八本松1丁目7-42
トパーズビルディング1F
℡:022-249-5121

ポイント情報へ